好きなものに囲まれる幸せ G様邸
所在地 福岡市城南区
全面改装 築年数 25

 

◆改築に至るまでの経緯◆

築25年 を超える木造軸組み工法。若い時分に入手したマイホームだったが、転勤が続き、長年借家として活用。ようやく地元勤務に落ち着いたところで、「古巣」へ帰ることに。新築した頃とは暮らしも様変わりし、使いにくい部分が多かった。奥様も長年培ってきた古い絣着物地を使ったパッチワーク技術を活かし、自宅で教室を開くことを計画。作品の雰囲気を活かせるように古民家風の内装としました。

 

◆平面図◆
改装 前 改装後

 

押入で隣室と区切られていた玄関脇の6帖和室は、この押入と間仕り壁を取り払って、 多目的に使える洋室に。広縁をなくして居間を広げ、唯一残した和室も南側に寄せました。北側にできたスペースはゆったり収納できる納戸となった。細かく区切られていた「田の字型住宅」は、すっきりとシンプルな間取りになりました。

 

◆居間◆
改装前 改装後

 

 

二つの6帖和室を仕切っていた押入を撤去して、広い多目的な洋室に。柱を取り除いた部分はしっかり梁補強。洋室ではあるものの、パッチワークの作風に合わせて、「掘りごたつ」「しっくい塗り壁」「燻し風塗装化粧梁」など、奥様の好みの古民家風の設えになった。

 

◆キッチン・浴室 ・トイレ◆
改装前 改装後

キッチンは奥様の希望で独立型DKスタイルのまま、システムキッチンを一新。勝手口だった部分は冷蔵庫置き場に。老朽化していた水廻りは広さそのままで、改装。(トイレの便器は傷んでいなかったので再設置)

 

◆その他◆

和風な趣の玄関。

濡れ縁風のウッドデッキ。

集成桐板仕上げの納戸。

 

◆リフォーム後記◆

当初は増え続ける古布収納のために増築を希望されていたのですが、建蔽率の制限で出来ませんでした。現状の外壁ラインを崩さずに、いかに居心地をよくするか?これがリフォーム計画での第一課題でした。

すると奥様は、「作品同様にそのまま見せる収納にしましょう」と部屋内にどーんと古布用の棚を持ってくる案を提案。また「(部屋がつながって)広くなるなら、テーブルも大きくしたいわ」と、手持ちの無垢テーブルを家具屋さんで加工することに。天板を二分割し、異種の無垢板を挟みこんで、大判のテーブルに再生されました。このテーブルに合わせて設えた居間の掘りごたつ、これも奥様のアイディア。

G様は、パッチワーク教室のほか、知人が集ってのホームパーティも頻繁に開かれ、いつも人が多く集まるとのこと。社交的なライフスタイルはリフォームのイメージを自然と明確にしてくれたようで、空間プロデューサー的役割までこなしていただいた奥様は「楽しかったです」とリフォーム工事を満喫?されたようです。

古民家のイメージを出すために、燻されたような色合いで天井の格子照明や梁を塗装。床は素材感のあるオーストラリア桧を用い、自然塗料で味わいのある表情になりました。最後に壁をしっくい塗りで仕上げると、趣のある空間になりました。